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【兵庫県公立高校入試-定員発表】宝塚市内の高校は計120名減

 こんにちは、個別進学塾教匠の吉野です。

 兵庫県教育委員会は、10月19日、「令和3年度 兵庫県公立高等学校第1学年募集定員」を発表しました。現中3生の受験する入試での定員が発表されたということです。

 この発表によれば、宝塚北-普通が40名減の200名、宝塚西-普通が40名減の200名、宝塚東-普通が40名減の240名。宝塚市内では、公立高校の定員が計120名削減されることとなりました。

 今回発表された定員と、9月1日現中3生を対象に行われた「令和3年度高等学校進学希望者数等調査」の結果とを並べてみます。

  宝塚北-GS  定員 40名 希望者数 57名
  宝塚北-普通  定員 200名 希望者数 205名
  宝塚北-演劇  定員 40名 希望者数 50名

  宝塚西-国際  定員 40名 希望者数 25名 現状定員割れ
  宝塚西-普通  定員 200名 希望者数 182名 現状定員割れ

  県宝塚-普通  定員 240名 希望者数 153名 現状定員割れ

  宝塚東-普通  定員 240名 希望者数 143名 現状定員割れ

 現時点で定員を希望者数が上回っているのは、宝塚北のGS科、普通科、演劇科のみです。もちろん、こういった情報を見て、希望進路を変える生徒も少なくありませんので、希望者数が定員を下回っているからといって、安心はできません。

 しかしながら、昨年度入試では、宝塚西の普通科、国際文化系コース、宝塚東の普通科は、受験者数が定員を下回ったという事実もあります。(難関校とされる宝塚北の普通科でも、定員=受験者数でした、そして全受験生が合格しました。)宝塚市では公立高校の門戸が非常に広い状態だといえます。

 これに対照的なのが、西宮市や伊丹市の高校での動向です。

  市西宮-GS  定員 40名 希望者数 91名 現状倍率2倍以上
  市西宮-普通  定員 280名 希望者数 331名

  県西宮-普通  定員 280名 希望者数 574名 現状倍率2倍以上

  県伊丹-普通  定員-280名 希望者数-421名

  市伊丹-国際  定員-40名 希望者数-55名
  市伊丹-普通  定員-160名 希望者数-348名 現状倍率2倍以上

 学区拡大以降、宝塚市では、学生流出の流れがとどまるところを知りません。実際、少し古いデータとなりますが、兵庫県教育委員会発表「通学区域の状況について」によれば、平成27年度から平成29年度にわたって、旧学区外受験者数が兵庫県内で最も多いのは、宝塚市でした。

  <出身中学校が宝塚市にある中学生の旧学区外受験者数>
  H27年度 197名(19.7%)
  H28年度 266名(25.2%) ↑昨年度比上昇
  H29年度 257名(25.6%) ↑昨年度比上昇

 宝塚市内の4つの高校がともに高台に位置し通学しづらいという点ももちろんあるでしょうが、その理屈が通るならば、神戸大学の志願者数はどんどん減っていくはずです。

 宝塚市内の中学校では、全国ニュースになるような出来事がつづいています。中学2年生がいじめの末にその尊い命を自ら断たなければならなかった出来事に対して十分な調査を行わなかった問題、柔道部の顧問が中学生2名に長時間にわたって暴行を加え続けた問題…

 これらの問題はあくまで氷山の一角にすぎず、中学生やその保護者の方からは、(ここでは個別事案について記載できませんが)驚くような実態も少なからずお聞きします。そのような状況の中、市内の高校には進学したくないという否定的な気持ちでもって、市外の高校を希望する中学生も少なくありません。

 現在のような状況が続けば、ますます宝塚市内の高校の人気は下がり、その結果として各校の学力レベルも下がっていきます。そして、さらに宝塚市内の高校の人気は下がっていきます。負のスパイラルから抜けられない状況が続いていきます。

 市の問題にはなりますが、教育レベルの低い街とみなされれば、(全国ナンバーワンの)待機児童問題ともあいまって、子育て世代から見捨てられる街になってもしまいます。

 私は、宝塚の教育の未来が大変危惧される事態が起きていると感じているのですが、みなさまはどうお考えになりますか。

 Yoshino

by kyosyo-hyogo | 2020-10-20 10:00 | 高校受験情報